建築手法の詳細(油庫棟)
 油庫棟 の基礎は花崗岩が使用してあり根積み及び壁体はイギリス積みの煉瓦造である。出隅部分には柱型が設けてあり、軒蛇腹やケラバ蛇腹部分は煉瓦を逆段状に積上げたものである。
 出入口は陸アーチとしてあり扉の丁番受部分に花崗岩を使用している。窓は円弧アーチとして窓台と扉の丁番受部分に花崗岩を使用している。ケラバの換気孔も小規模の円弧アーチとしてあり、出入口、窓、換気孔などの周囲は突出させ縁取ってアクセントにしている。
 屋根は切妻で当初の葺材は不明であるが改修前も現在も波型スレート葺きである。小屋組は真束小屋組で両妻と中央にかけてある。
 出入口は鉄板を鋲止めした両開扉で、窓の外側にも鉄板両開扉を設けており、内側は上げ下げ窓としている。窓の建具はいずれも上部をアーチ型にしたものである。
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